土地探しから始める予算計画
・建物とトータルで考える
前回の記事で、住宅購入の費用には建物代、土地代、諸費用があると言いました。
しかし、中には親族が土地を持っていて住宅の建設場所として活用できる場合もあるでしょう。
その人は1千万円以上が浮くわけですから、単純にラッキーでしたね。
もっとも、多くの人は土地を持っておらず、候補地を探すところからスタートするわけです。
土地なしの場合は土地代がかかる分、他の予算の制約が厳しくはなるのですが、考え方によっては自分の住みたい場所を選べるというメリットもあります。
この場合、土地探しから考えるわけですが、大切なのは土地単体で考えるのではなく、建物にかかる費用も意識しながら土地を探すことです。
・気付いたら予算オーバー…
予算が一定なら、土地にかける金額が多くなれば、住宅にかけられる金額は少なくなるのは当然です。
そこで、土地と建物を全く分けて話を進めてしまうと、それぞれに理想の条件を加味しているうちに、気付いたら予算総額をオーバーしてしまうという可能性があるからです。
そういう意味では先に施工をお願いする住宅メーカーを決め、その会社に土地探しの相談にも乗ってもらえれば、それに越したことはありません。
そうすれば、その住宅メーカーは土地と建物、予算総額の兼ね合いを常に把握できるわけですから、話の進捗内容に合わせたトータルな提案をしてくれるはずです。
例えば、土地探しの際に、どうしても駅から徒歩10分圏内に住みたいとか、スーパーやドラッグストアが近い最近造成された新興住宅地にしたいなど、希望条件が具体的になって、想定よりも100万円高い土地に落ち着きそうだと分かれば、建物代の方で100万円分を削ってもらったり、あるいは家具や家電の購入を先送りして当面は既存のインテリアを活用したり、といった提案もあり得るでしょう。
そうすれば、予算総額の範囲内で無理なく新築計画を進められます。
ぜひ、そうしたメーカーを探してみましょう。