シミュレーションでギャップを知る
・土地探しと並行して試しに
ある程度、自分が支出できる予算総額の範囲が見えてきたら、より具体的なシミュレーションに入りましょう。
もちろん、本格的な見積もりになると、細かな条件や仕様によって価格が変わってくるため、施工する住宅メーカーに依頼する必要がありますが、ここではあくまで大まかに自分の出せる予算と実際に建築可能な家のギャップを把握するのが大切になります。
前述の土地探しの作業の過程で試してみても良いかもしれません。
例えば、インターネットの検索エンジンに「注文住宅 シミュレーション」などと入力すれば、複数のウェブサイトが引っ掛かります。
こうしたサイトは誰が何の狙いで作成したのか分からないものもありますが、中には不動産情報サイトや住宅メーカー自身が公開しているものもあります。
各社から直接出てくる情報が見られるわけですから、活用してみて損はないでしょう。
・なじみの薄い出費が続々…
シミュレーションで分かるのは、より具体的な費用です。
どれくらいの広さの土地に、どれくらいの予算の家を建てたら、どれくらいの諸費用がかかるのかが分かります。
例えば、固定資産税や不動産取得税があります。
さらに、登記をする際には依頼した司法書士への支払いも必要ですし、ローンを組む際は事務手数料や万が一の際に備える団体信用生命保険特約料、火災保険料がかかってきます。
いずれも、実家暮らしや賃貸住宅暮らしの際は気にしておらず、なじみの薄い出費ですよね。
いずれも定額なら分かりやすいのですが、固定資産税は住宅の規模によって異なりますし、ローンに関する費用も、ローンを組む金額によって異なります。
そのためにシミュレーションが大事なのです。
こうした諸費用が幾らぐらい必要になってくるかを分かっていないと、いざ住み始めてからさまざまな出費がかさみ、驚くことになりかねません。
細部も含めて必要な予算を明らかにするため、賢くシミュレーションサイトを活用しましょう。