比べて分かる注文住宅の魅力
・好立地の分譲マンション
住宅購入に当たっては、盲目的に一戸建てのみを考えるのではなく、分譲マンションも検討してみましょう。
これまで都心部と郊外を対比した際、一方のメリットがもう一方のデメリットになっていたように、異なる2種類を比べることで双方の特徴がより際立つことがあるからです。
さて、分譲マンションは駅前など利便性の高いエリアに建てられます。
それでも分譲価格は同じ場所に一戸建てを造るよりも安く済みますよね。
これは郊外よりも高い地価を、たくさんの居住者で割っているからです。
もちろん、1戸当たりの床面積が一般的な2階建ての一戸建てと比べれば小さいため、比較的安いとも言えます。
これに加え、住戸の間取りが限られていることもマンションの特徴です。
それなりの規模のマンションなら、複数のタイプの部屋があり、その中から予算や希望に応じた部屋を選べますが、それでも自由に設計できるわけではありません。
・ローン以外の出費も…
おそらくマンション派の多くの人は「多少狭くても良いし、部屋のタイプは幾つかの選択肢さえあればいいから、交通利便性の高いエリアに住みたい」といった考え方なのでしょう。
つまり、マンションを基準として、反対に一戸建ての魅力を考えると、「広々とした間取りにできる」「注文住宅なら自由に設計できる」「利便性は低いが、ゆとりある土地を確保できる」といった点にあると言えそうです。
また、マンションは物件によっては購入後も修繕積立金のような出費が必要な場合があります。
修繕積立金の相場は1万円強とされており、何千万円という買い物をして住宅ローンを組んだのに、さらに毎月1万円以上という小さくない出費があることに納得できるか、という問題もあります。
この点、一戸建てなら、いつも通りに暮らす中で、金銭的に余裕のある時に将来の修繕に備えて貯蓄しておくという対応も可能です。
そういう意味では自分の家に関する費用を、自分の裁量で決められるという点も、一戸建ての魅力と言えるでしょう。