長期固定金利ローン「フラット35」を解説
・金利上昇リスクをヘッジ
住宅金融支援機構が提供する住宅ローン商品に「フラット35」があります。
これは21〜35年にわたり金利が固定される商品で、「フラット」シリーズは「35」のほかに、期間が20年以下のフラット20、期間が36〜50年のフラット50というものもあります。
ある時点の金利を切り取ると、フラットで適用される金利は市中の金融機関の短期ローンと比べて高いのですが、期間中の金利上昇リスクをヘッジできます。
長期で金利が上昇すると見込まれる場合はもちろんですが、数年おきに金利が変わるのを気にしながらローンを抱えるのは嫌だ、という人にも向いているでしょう。
それでは、金利を2021年6月時点で比較してみましょう。
フラット35は融資率が9割以下の場合、年1・35%。
9割超は1・61%です。
一方、例えば国内最大のメガバンク、三菱UFJ銀行の場合は3年固定型が0・34%、10年固定型は0・74%です。
ちなみに三菱UFJ銀行も長期固定型のローンを扱っており、21〜35年の適用金利は1・45〜1・75%ですので、フラットと同水準です。
注文住宅を建てるに際し、どの商品が有利かはローン金額や期間により異なります。
どの商品を選ぶかによっては数百万円の差が生まれますから、是非ともじっくりとシミュレーションし、最も適したローン商品を選びたいですね。