注文住宅の値引きは可能？
・建売なら双方にメリット
相見積もりをとって各社の相場を知り、A社よりB社の方が安く建てられそうと分かりました。
そうなると、次は「もう少し安くしてもらえないだろうか？」という考えが浮かびます。
つまり、値引きですね。
「数千万円の契約をするんだから、少しくらい負けてよ」と思ってしまうわけですが、結論から言うと、注文住宅に関しては、あまり得策ではないかもしれません。
例えば、それが建売住宅なら、既にある住宅を購入するわけで、施工メーカーとしても費用は確定し、あとはどれだけの利益を上乗せして売るかという判断の段階になっています。
住宅の価値というのは建った瞬間から時間が経てば経つほど目減りするのが一般的ですから、メーカーもなるべく売れ残りを出さず、早めに売り切りたいので、値下げに応じる余地があります。
一方で注文住宅の場合は値引き交渉により住宅の品質が下がってしまう可能性もないわけではありません。
もちろん、業者によるという前提ですが、例えば、まだ設計段階の住宅の値下げを要求すれば、業者側としては将来的に得られるはずの利益をみすみす減らすわけですから、あまり好ましい話ではありません。
中には素人目には分かりにくい箇所でコストダウンを図り、帳尻を合わせようとする業者もいるようです。
もちろん、全ての業者がそうではないでしょうし、できないものはできないと断る業者もいるでしょう。
相手の雰囲気を見ながら、上手な話の持ち出し方を考えましょう。
